親知らずはすべて抜くべき?~抜歯に関するセカンドオピニオンもお受けします~
「親知らずは抜いたほうがよい」と耳にしたことはありませんか?
とはいえ、本当に自分も抜歯が必要なのか迷われている方は少なくないでしょう。
親知らずの状態は人それぞれ異なり、すべてが抜歯の対象になるとは限りません。
このコラムでは、親知らずについて、抜歯が検討されるケースと残せるケースの違いをわかりやすく解説します。
また、親知らずの抜歯を悩まれている方に向けて、当院でのセカンドオピニオンという選択肢についてもご紹介します。
田名網 宏樹 院長
日本大学再生歯科治療学講座 入局
首都圏の歯科医院勤務後、某歯科医院理事副院長 就任
柏東口駅前歯科 ジャパンデンタルクリニック 開院
日本大学歯科治療管理学講座 在籍
医療法人社団 秀和誠宏会 設立
医院名:ジャパンデンタルクリニック
所在地: 〒277-0005千葉県柏市柏1丁目7−1 DayOneタワー 203
柏二番街商店街中、ライオンズマンションの2F
Contents
すべての親知らずが抜歯の対象になるわけではない

親知らずは、永久歯の中で最後に生えてくる歯であり、生えてくる時期や生え方には個人差があります。
親知らずがトラブルの原因になりやすいことは事実ですが、すべての親知らずが問題を起こすとは限りません。
まっすぐに生え、しっかりと清掃が行き届いている場合は、親知らずを抜かずに残すことも選択できる可能性があります。
一方で、今は問題なかったとしても、将来的に親知らずがトラブルを起こすこともめずらしくありません。
そのため、親知らずの抜歯は、親知らずの生え方やほかの歯への影響を考慮した上で、総合的に判断することが重要です。
親知らずの抜歯が検討されるケース
親知らずの抜歯を検討した方がよいケースには、次のようなものが挙げられます。
1.親知らずの周囲に膿が溜まっている

親知らずの周囲が腫れたり、膿がたまったりしている状態を智歯周囲炎といい、親知らずによく見られるトラブルの一つです。
智歯周囲炎は、上顎よりも下顎に多く見られ、10代後半から30代までに生じやすいとされています。
特に、親知らずの一部だけが歯ぐきから出ている場合、食べかすや汚れが溜まりやすく、清掃も困難です。
このようなケースでは、親知らずの周りの炎症をくり返す傾向があり、抜歯を検討した方がよいでしょう。
2.親知らずや手前の歯がむし歯になっている

親知らずは、歯列の一番奥に位置しているため、歯ブラシの毛先が届きにくい部位です。
そのため、清掃が不十分になってしまい、むし歯にかかりやすい特徴があります。
また、親知らずだけでなく、手前の奥歯である第二大臼歯にもむし歯が生じやすい傾向です。
親知らずがむし歯になってしまった場合は、むし歯の進行度や再発の可能性を考慮し、抜歯の検討を行います。
3.親知らずが手前の歯を押している

横向きや斜めに生えた親知らずが隣の歯を圧迫している場合、歯並びが乱れることがあります。
また、親知らずと隣の歯の間に汚れも溜まりやすくなるため、炎症を起こすこともあるでしょう。
歯列の一番奥に生える親知らずは、狭いスペースに生えることもめずらしくありません。
その結果、斜めや横向きになど、隣の歯に影響を及ぼす生え方をしてくる可能性があるのです。
このような生え方をしている親知らずは、周囲の歯への影響を考慮して抜歯を検討します。
4.親知らずが歯ぐきに埋もれている

親知らずが歯ぐきにすべて埋まっている場合は、問題にならないことも多いのですが、親知らずの一部が顔を出しているケースは注意が必要です。
このような歯は、半埋伏歯と呼ばれ、歯と歯ぐきの間に汚れが溜まりやすい特徴があります。
汚れが溜まると細菌が繁殖しやすくなり、智歯周囲炎をくり返すリスクが高まるのです。
また、粘膜の一部が歯に覆いかぶさっていることで、咀嚼(そしゃく)の際に粘膜が傷つきやすくなります。
5.親知らずとかみ合う歯がない
上下のいずれか一方にしか親知らずが生えていない場合、かみ合う歯がないことがあります。
このようなケースでは、親知らずが徐々に伸びてしまうことがあり、歯ぐきやお口の中の粘膜を傷つける原因になるのです。
かみ合う歯がない状態をそのままにしておくと、歯並びのバランスに影響する可能性もあるため、抜歯の対象になることがあります。
親知らずを残してもよいケース

ここまでは、抜歯した方がよいケースを解説しましたが、すべての親知らずが抜歯の対象になるわけではありません。
次に、抜かずに残せる親知らずの特徴を見てみましょう。
1.親知らずがまっすぐ生えている
親知らずが歯列にそってまっすぐ生えている場合は、汚れが溜まりにくく、比較的トラブルが少ない傾向です。
このような親知らずは、抜歯せず経過観察することも可能です。
2.親知らずとかみ合う歯がある
上下の親知らずが適切にかみ合い、咀嚼(そしゃく)機能の一部として働いている場合には、親知らずを残すケースがあります。
ただし、かみ合わせがズレていると顎に負担がかかる可能性もあるため、かみ合わせのバランスをチェックすることが重要です。
歯並びは、時間の経過とともに少しずつ動く可能性があります。
親知らずを残した場合も定期的に歯科検診を受け、親知らずの状態やかみ合わせを確認しましょう。
3.親知らずの清掃がしっかりできる
親知らずに関するトラブルのおもな原因は、親知らずの周囲に溜まった食べかすや汚れです。
歯列の奥に位置する親知らずは、どうしても清掃がしづらく、しばしばむし歯や智歯周囲炎を引き起こします。
そのため、親知らずのトラブルを予防するためには、清潔な状態を保てることが不可欠です。
・歯ブラシの毛先が、しっかり親知らずまで届いているか
・親知らずの深い溝の汚れを落とせているか
・親知らずと歯ぐきの間の歯垢を落とせているか
歯科検診の際には、お一人お一人に合った親知らずの磨き方をお伝えしますので、ポイントを意識した上で丁寧な歯磨きを心がけましょう。
親知らずを抜歯すべきか迷ったら~セカンドオピニオンという選択肢~

「歯科医院で親知らずの抜歯をすすめられたけれど、判断に迷っている」このようなお悩みをお持ちの方も多いでしょう。
親知らずの抜歯の判断に迷っているという方は、別の歯科医師の意見を聞く「セカンドオピニオン」という選択肢があります。
セカンドオピニオンとは?
セカンドオピニオンとは、現在出ている診断や治療方針について、ほかの歯科医師の意見を聞くことをいいます。
複数の歯科医師の意見を聞くことで、診断や治療方針への理解が深まったり、自分に合った治療を見つけやすくなったりする点がメリットです。
また、セカンドオピニオンを受けることで、治療に関する不安や疑問の解消につながり、納得した上で治療を進めやすいという利点もあります。
治療を受けるかどうか判断するのは患者様ご自身です。
その判断のために、必要な情報を得る手段の一つがセカンドオピニオンです。
セカンドオピニオンをおすすめする3つのケース
親知らずの抜歯を考えている方で、次の項目に当てはまる場合は、セカンドオピニオンもご検討ください。
●他院で抜歯をすすめられたが迷っている
他院で親知らずの抜歯が必要と説明を受けたものの、痛みや腫れなどの自覚症状がない場合などは、判断に迷うこともあるでしょう。
別の歯科医師による再チェックを受けることで、親知らずの状態や抜歯の必要性を改めて確認できます。
複数の意見を踏まえて抜歯を検討することで、納得した治療につながります。
●抜歯したいが糖尿病などの持病がある
糖尿病や高血圧などの持病がある方は、抜歯後に感染しやすくなることがあるため、事前にしっかり治療計画を立てることが大切です。
また、飲んでいる薬によっては、抜歯の前後で薬を調整したり、抜歯の時期を相談したりする場合もあります。
持病の治療に関する情報共有を行い、全身状態を踏まえたうえで抜歯を検討することが重要です。
セカンドオピニオンを活用することで、持病に配慮した複数の抜歯プランを比較することができます。
●精密検査を受けた上で抜歯を検討したい
親知らずの抜歯計画を立てるためには、画像検査によって歯の生え方や傾き、周囲の歯や神経との位置関係を確認することが重要です。
このような画像検査には、レントゲンだけでなく歯科用CTが有用ですが、歯科用CTを導入していない歯科医院もめずらしくありません。
精密検査を受けた上で抜歯を検討したい場合には、歯科用CTなどの設備が整った歯科医院でセカンドオピニオンを受けることも選択肢の一つです。
当院のセカンドオピニオンの特徴
当院では、親知らずの抜歯以外にも、さまざまな分野のセカンドオピニオンを承ります。
当院のセカンドオピニオンの特徴は、次の通りです。
・各分野に特化した歯科医師が治療プランを提案
・歯科用CTなどを活用した精密検査を実施
・表面麻酔や電動麻酔器を用いるなど、痛みに配慮した治療を提案
・糖尿病や高血圧などの持病に配慮
親知らずに関するお悩みは当院までご相談ください

親知らずの抜歯は現在のお口の状況だけでなく、将来のトラブルのリスクも踏まえて、総合的に判断することが重要です。
当院では、親知らずだからすべて抜歯をすすめるのではなく、残せる歯はできる限り残す治療プランを提案いたします。
ただし、痛みなどのトラブルをくり返す場合は、抜歯した方がよいケースもあるため、ガマンせず早めにご相談ください。
当院の診療室は、半個室で落ち着いた雰囲気です。
お車でお越しの方は、提携駐車場をご利用いただけますので、アクセスのページのご確認をお願いいたします。







