【小児歯科】子どもが歯医者嫌いになる理由とは?|不安をやわらげる工夫を紹介
「子どもが歯医者を嫌がって困っている」「診察室に入る前から泣いてしまう」と悩む保護者の方は少なくありません。
子どもが歯医者に苦手意識を持つ背景には、知らない大人や見慣れない診察室への緊張など、さまざまな要因があります。
子どもの不安をやわらげるためには、歯科医院で緊張をほぐすことはもちろん、受診前からの準備や関わり方が大切です。
そこで今回は、「子どもが歯医者嫌いになる理由」と「不安をやわらげて通院しやすくする工夫」をご紹介します。
田名網 宏樹 院長
日本大学再生歯科治療学講座 入局
首都圏の歯科医院勤務後、某歯科医院理事副院長 就任
柏東口駅前歯科 ジャパンデンタルクリニック 開院
日本大学歯科治療管理学講座 在籍
医療法人社団 秀和誠宏会 設立
医院名:ジャパンデンタルクリニック
所在地: 〒277-0005千葉県柏市柏1丁目7−1 DayOneタワー 203
柏二番街商店街中、ライオンズマンションの2F
子どもが歯医者嫌いになる5つの理由

子どもが歯医者を嫌がる場合、原因は一つとは限りません。
ここでは、よくみられる5つの理由を解説します。
【理由1】歯科医師や歯科衛生士への不安
歯科医院は、子どもにとって家や保育園、小学校とは異なる特別な空間です。
歯科医師や歯科衛生士はお子様にとって初めて会うことも多く、何をするのかわからないと感じやすいため、慣れないうちは不安につながることがあります。
特に、人見知りをする時期のお子様の場合、初対面の大人に緊張することは自然な反応です。
当院では、緊張しているお子様の診察を無理に進めることはせず、顔を見ながらやさしく話しかけ、少しずつ慣れてもらうことから始めます。
少しずつお子様との距離を縮めることで、次回以降のスムーズな受診につながるよう努めています。
【理由2】歯科医院特有の音やにおいへの不安
歯科医院には、歯を削る音、消毒液や薬剤のにおいなど、日常生活では触れないものがたくさんあります。
特に、「キーン」という機械音や薬剤の独特なにおいなどは、子どもの不安につながりやすいでしょう。
また、はじめて目にする器具や装置が気になってしまい、治療に集中できないケースもめずらしくありません。
このような不安をやわらげるためには、治療前に器具や装置を見せながら説明することで、歯科医院の環境に慣れてもらう配慮が大切です。
当院では、「はじめて見たものを知りたい」という、子どもの好奇心も大切にした対応を心がけています。
【理由3】過去の治療で痛い経験をした
厚生労働省の調査によると、5~14歳でむし歯の経験がある子どもの割合は、約3割でした。
むし歯治療のすべてで痛みを伴うわけではありませんが、過去の治療で痛い経験をしたことがある子どもは少なくないでしょう。
参照:厚生労働省|令和6年歯科疾患実態調査結果の概要-p8>
歯医者で痛みや怖さを感じた経験があると、次の受診時にその記憶がよみがえり、歯医者を嫌がるきっかけになります。
「歯医者は痛いことをされる場所」という印象が残ってしまうと、歯医者に行くこと自体に拒否反応を示すこともあるでしょう。
当院では、お子様が強い不安を感じている場合は無理に治療を進めず、まずは気持ちが落ち着くよう配慮しながら対応します。
お子様との信頼関係を第一に考え、お一人お一人のペースに合わせて治療を進めます。
とはいえ、痛みを伴う治療を回避することが理想的といえるでしょう。
そのためには、痛みが出る前から定期的に歯科検診を受ける習慣が重要です。
【理由4】長時間じっとしていることへの負担
小さいお子様にとって、診療台の上で長時間じっとしていることは簡単ではありません。
年齢が低いほど身体を動かしたい気持ちが強く、慣れない姿勢を続けるだけでも疲れてしまうこともあるでしょう。
さらに、お口を開けたままにすることや、何をされているのか見えにくい状態が続くことも負担になりやすい要因の一つです。
大人が感じる以上に「いつ終わるのかな」という不安から、途中で泣いたり、身体を動かしたりしてしまうこともあります。
こうした反応は、年齢相応の自然な反応です。
当院では、お子様の集中力や体力に合わせて、無理のない範囲で治療を進めます。
また、「今お口の中で何をしているのか」ということを、お子様にもわかるように説明するよう心がけています。
【理由5】保護者の不安が子どもに伝わる
子どもは、保護者の表情や声のトーンに敏感で、不安や緊張を自然に受け取りやすいものです。
たとえば、「泣かないでね」「痛くないからね」といった言葉は、子どもには「痛いことがあるのかもしれない」と受け取られることがあります。
また、保護者自身が歯医者に苦手意識を持っていると、その不安が子どもに伝わることもあるでしょう。
子どもに安心感を与えるためには、ポジティブな声がけを意識し、落ち着いた様子で付き添うことが大切です。
子どもを歯医者嫌いにさせないポイント

歯医者への苦手意識は、受診前の準備や普段の声かけによってやわらげやすくなります。
【ポイント1】子どもの機嫌がよい時間帯に予約する
眠い時間帯や空腹時、遊び疲れたあとの受診では、お子様が不機嫌になりやすく、診察への協力も得にくくなります。
そのため、昼寝や食事の前後の予約は避け、比較的機嫌が安定しやすい時間帯に予約を入れることが大切です。
保護者の方のご都合もあるかとは思いますが、お子様の生活リズムに配慮することで、スムーズな受診につながりやすくなります。
【ポイント2】歯医者の予約を事前に伝える
当日になって、突然「これから歯医者に行くよ」と伝えると、子どもは心の準備ができず、不安が強まりやすくなります。
受診の前日には、事前に歯医者を予約していることを伝えておきましょう。
ただし、何日も前から何度も歯医者の話をしてしまうと、その間ずっと緊張が続いてしまうこともあります。
子どもの年齢や性格に合わせて、受け止めやすいタイミングで歯医者に行くことを伝えてください。
【ポイント3】自宅で前向きな声かけをする
受診前の声かけは、子どもの気持ちを整える上でとても重要です。
「痛くてもガマンしてね」「泣いたら困るよ」といった表現は、不安を強めやすいため避けた方がよいでしょう。
お子様への声かけは、次の例を参考にしてみてください。
「歯医者さんで歯をピカピカにしてもらおうね」
「お口の中にむし歯がないかチェックしてもらおうね」
このような前向きな言葉は、歯医者に対してポジティブな印象を持ちやすくなります。
お子様に対して、「歯科医院は、お口を守るために通う場所」という印象を育てることが大切です。
【ポイント4】親の治療姿を見てもらう
歯医者に不安を感じている子どもには、保護者の方が診察を受ける様子を見てもらう方法も役立ちます。
保護者の方が落ち着いて診療を受けている姿を見ることで、「自分もできそうだ」というイメージを持ちやすくなります。
また、お子様と保護者の方の歯科検診を同じ日に予約するのもよい方法の一つです。
親子で一緒にお口の健康を見直す機会にもなり、歯科医院に通うことを前向きに受け止めやすくなるでしょう。
【ポイント5】できたことをしっかりほめる
子どもが歯医者に前向きな印象を持つためには、受診後の関わり方も大切です。
「診療台に座れた」「お口を開けられた」「歯科医師の話をしっかり聞けた」など、その日にできたことを具体的にほめてあげましょう。
子どもは、がんばりを認めてもらえると、「また次もやってみよう」というモチベーションが生まれやすくなります。
うまくできたことだけに注目するのではなく、過程をほめてあげることで、お子様の自信にもつながります。
お子様の不安をやわらげるための取り組み
当院では、お子様も通いやすい歯科医院をめざして、さまざまな取り組みを行っています。
スタッフ全体でお子様に寄りそう対応

子どもの不安をやわらげるためには、歯科医師だけでなく、受付や歯科衛生士を含めたスタッフ全体で関わることが大切だと考えています。
緊張しているお子様には、やさしく声をかけ、表情やしぐさを見ながら対応することを心がけています。
また、口腔内カメラや説明用タブレットを活用することで、これから何をするのか目で見てわかりやすい説明が可能です。
お子様だけでなく、保護者の方にもわかりやすく説明いたしますので、ご不明な点がございましたらお気軽にご質問ください。
キッズコーナーで待ち時間の不安を軽減

診療までの待ち時間は、子どもの緊張が高まりやすい場面です。
何もすることがないと、お子様の機嫌が悪くなってしまうこともあるでしょう。
当院では、待合室にキッズコーナーを設けています。
歯科医院に入ってすぐに楽しく過ごせる場所があると、診療前の緊張も強まりにくくなるでしょう。
ご予約は、24時間受付のWEB予約からも可能ですので、買い物帰りなどご都合にあわせてご来院ください。
カプセルトイやクレーンゲームによる楽しみづくり

当院では、子どものモチベーションアップへの工夫の一つとして、カプセルトイやクレーンゲームをご用意しています。
もちろん、治療を無理に促すものではありませんが、「終わったら楽しみがある」と思えるだけでも、歯医者への向き合い方が変わることがあります。
お子様も通いやすい歯科医院でお口の健康をサポート

子どもが歯医者を嫌がる背景には、不安や緊張、過去の経験、周囲の関わり方など、さまざまな要因があります。
そのため、子どもの気持ちに寄り添いながら、少しずつ慣れていける環境を整えることが大切です。
当院では、お子様お一人お一人の様子を見ながら、無理のないペースで診療を進めることを大切にしています。
いきなり治療に入るのではなく、できることを少しずつ積み重ねながら、歯科医院に慣れていただけるよう配慮しています。
また、診療室は、パーテーションで区切られた半個室の空間で、小さなお子様も落ち着きやすい環境です。
提携駐車場もご用意していますので、お車でお越しの方はご利用ください。






