インプラント治療後に必要なメンテナンスとは？歯科医院で行うケアとセルフケア
皆様、こんにちは。 田名網 宏樹 院長
柏駅東口から徒歩3分の歯科医院【ジャパンデンタルクリニック】です。
インプラント治療をご検討中の方にとって、インプラントがどれくらい使えるかは非常に重要ですよね。
インプラントは適切なメンテナンスを行えば、10年以上安定してお使いいただけます。
メンテナンスといっても、特別に難しいことではありませんので、どのようなメンテナンスを行えばいいかを、お話しします。
日本大学再生歯科治療学講座 入局
首都圏の歯科医院勤務後、某歯科医院理事副院長 就任
柏東口駅前歯科 ジャパンデンタルクリニック 開院
日本大学歯科治療管理学講座 在籍
医療法人社団 秀和誠宏会 設立
医院名：ジャパンデンタルクリニック
所在地： 〒277-0005千葉県柏市柏１丁目７−１ DayOneタワー 203
柏二番街商店街中、ライオンズマンションの2F
Contents
インプラントの寿命は？いつまで使える？
インプラントの寿命は10〜15年とされています。
実際に、10年後も9割以上の方が問題なく使えています。
メンテナンス次第では15年以上経っても、問題なくお使いいただいているケースもあり、海外では40年以上、その方が亡くなるまで問題なく使用できたという例もあるほどです。
入れ歯の平均寿命は4〜5年、ブリッジが7〜8年とされていますので、インプラントは他の治療よりも長持ちするといえます。
しかしながら、メンテナンスを怠れば、平均的な寿命を待たずに、インプラントが脱落する恐れがあります。
（出典：厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A」より） >
インプラントの寿命を縮める原因とは
インプラントは人工歯ですので、人工歯そのものがむし歯になることはありません。
しかしながら、汚れは付着します。
さらに、周りの歯や歯ぐきが不健康な状態であったり、かみ合わせに問題が生じていたりすると、インプラントに悪い影響をおよぼす恐れがあります。
インプラント周囲炎
インプラント周辺の歯ぐきが炎症し、歯周病のような状態になるのが「インプラント周囲炎」です。
インプラント周囲炎の原因は、お口の中に溜まった細菌です。
磨き残しがあり、不衛生な状態が続くと、細菌が増殖し、歯ぐきを炎症させます。
じつは、構造上の問題で、天然の歯が歯周病になるよりも、インプラント周囲炎が発症するリスクが高く、重症化しやすいとされています。
なぜなら、インプラント治療で使用される人工歯には、「歯根膜」がないからです。
天然の歯には、歯と歯槽骨の間に「歯根膜」という膜が存在しています。
歯根膜は歯ぐきや顎の骨に血液を供給したり、栄養を補給したりする役割があります。
歯根膜がないインプラントでは、天然の歯にくらべて、免疫機能が低く、細菌に感染しやすい状態ですので、歯を支えている骨が溶かされて、インプラントが脱落するリスクが高まるのです。
また、歯根膜があることで、歯と歯ぐきが密着し、細菌や汚れが入り込むことを防いでいます。
歯根膜のないインプラントでは、歯と歯ぐきの隙間から細菌が入りやすいことから、重症化しやすいとされています。
かみ合わせの悪化
まわりの歯とのかみ合わせを考慮して、人工歯を装着しますが、時間の経過とともに、かみ合わせが変化することがあります。
インプラントは顎の骨に固定されているので、基本的に、動くことはありません。
しかしながら、天然の歯は動くことがあります。
そのため、インプラントの埋入位置によっては、かみ合わせがズレてしまうことがあるのです。
また、日常生活のクセや習慣が原因で、かみ合わせが悪くなることもあります。
頬杖や食いしばり、舌の使い方はかみ合わせに影響を与えるため注意が必要です。
かみ合わせが悪化すると、インプラント周囲炎になるリスクが高まります。
特定の場所に過度の負担がかかり、歯がすり減ったり、歯を支えている骨が吸収されたりと、インプラントの寿命を縮めてしまうのです。
ほかにも、顔や全身のゆがみを引き起こします。
顎関節症を発症したり、頭痛や肩こりを引き起こしたりと日常生活に支障をきたすことになりかねません。
顎関節症になると、食事や会話に影響が出て、日常生活に支障をきたします。
かみ合わせの異常はご自身で気付くことは困難ですが、おかしいなとおもうことがあればできるだけ早くご相談ください。
歯科医院で行うプロケア
インプラント治療が完了した後は、3〜6ヶ月に1度のペースで定期検診にお越しください。
お口の状態によって、定期検診のペースは異なります。
お帰りの際に次回のご予約をされるのがおすすめです。
特に違和感がなくても、定期的にお越しいただくことが大切です。
定期検診とクリーニング
定期検診では、お口を見て、インプラント周囲の清掃状態や、破損やぐらつきがないかを確認します。
汚れが溜まっていれば、専用の機器や薬剤を使用する「クリーニング」で、汚れを徹底的に除去します。
また、効果的に汚れを落とせるようなブラッシングの方法をアドバイスしますので、毎日の歯磨きに取り入れてください。
歯科医院でのメンテナンスが必要な理由
毎日の歯磨きだけでは、汚れを十分に落とすことはできません。
食べかすは食後8時間ほどでプラーク（歯垢）になります。
歯垢は数日で石灰化して、歯石へと変わりますが、歯石になると、歯磨きでは落とすことは不可能です。
歯石は表面がザラザラしていますので、歯垢が付着しやすく、インプラント周囲炎の原因となります。
そのため、インプラント周囲炎を予防するためには、専門のクリーニングが必要です。
また、インプラントのぐらつきやかみ合わせの悪化は、ご自身では気付くことが困難です。
しっかりとプロの目でチェックをすることで、トラブルの早期発見につながります。
毎日のセルフケア
歯磨きなどのセルフケアは毎日のことですので、ついつい流れ作業になったり疎かになったりしがちですが、一つ一つを丁寧に行うことが大切です。
効果的な歯磨き
歯磨きの精度を高めるためには、お口に合ったブラッシング方法をマスターする必要があります。
自己流の歯磨きでは、しっかりと汚れを落とせていない可能性があります。
歯科医院のアドバイスを取り入れて、毎日丁寧に歯を磨きましょう。
また、歯ブラシ1本だけで落とせるのは約6割とされています。
特に、歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは取り除くことが困難です。
デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、9割程度まで落とせるようになりますので、積極的に活用しましょう。
（出典：三重県・三重県歯科医師会「歯間ブラシ・デンタルフロスを使いましょう」より） >
喫煙習慣
インプラント治療を行う前に、ご理解していただきたいのが、喫煙とインプラントの関係性です。
タバコに含まれている「タール」や「ニコチン」などの有害物質は、血管を収縮させます。
結果として、血液の流れが悪くなり、歯ぐきに酸素や栄養を十分に運ぶことができません。
また、免疫機能を低下させることもわかっていて、歯ぐきの炎症が起きやすい状況を作り出します。
そのため、インプラント手術後に、骨とインプラントが結合するのが阻害され、脱落のリスクが高まります。
また、インプラント埋入後も、インプラント歯周炎を引き起こす確率が上がるのです。
さらに、血管の収縮によって、唾液の分泌量も低下します。
唾液にはお口の中の汚れを洗浄する役割がありますので、唾液が減ると、お口の中で汚れが溜まりやすくなり、歯や歯ぐきに悪い影響を及ぼすのです。
インプラントを長持ちさせるだけでなく、お口の健康維持のためにも、禁煙をおすすめします。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの習慣はありませんか？
無意識のうちに行われる歯ぎしりや食いしばりは、体重の倍以上の強い力が特定の場所にかかります。
強い力が加わることで、人工歯が破損したりかみ合わせがズレたりする恐れがあります。
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方は、一度当院にご相談ください。
歯科医院では、お口に合わせたマウスピースを製作し、お口に装着することで、歯ぎしりや食いしばりの衝撃から歯や歯ぐきを守る治療を行います。
ご自身ではなかなか気付きにくい習慣ですので、定期的に歯科医院でチェックを受けると安心です。
インプラント治療はアフターフォローの体制が整っているジャパンデンタルクリニックにご相談ください
インプラント治療は手術が終われば完了ではありません。
手術が終わって、インプラントと骨が定着すると、天然の歯のような噛み心地が再現されます。
食事や会話が快適にできて、充実した毎日をお過ごしいただけます。
しかしながら、快適な使い心地を維持するためにはメンテナンスが欠かせません。
毎日の丁寧なセルフケアと、定期的な歯科医院でのプロケアで、お口を清潔に保ち、インプラントを長持ちさせましょう。
「柏駅」東口より徒歩3分の【ジャパンデンタルクリニック】は、患者様お一人お一人に寄り添った「なるべく抜かない・なるべく痛くない・なるべく怖くない」をモットーにしています。
インプラント治療は、専門的な知識を持つ担当医が担当し、先進設備を取り入れて、的確かつ安全性の高い治療を行います。
治療後のメンテナンスにも力を入れて、快適なインプラント生活をサポートしていますので、どのようなことでもご相談ください。
ライフスタイルに合わせて負担なく通っていただけるように、平日は夜間20時まで、土曜は18時、日曜は13時まで、年中無休で診療しています。
セカンドオピニオンにも対応していますので、インプラントに関すること以外にも、お気軽にご相談ください。
