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歯周病のサインは歯ぐきの腫れや出血だけじゃない?|セルフチェックのポイント

歯周病と聞くと、歯ぐきの腫れや歯磨き中の出血を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、歯周病では、歯ぐきの見た目だけでなく、口臭、歯のぐらつき、噛みにくさなど、さまざまな変化が現れることがあります。

 

歯周病を早期発見するためには、日ごろのセルフチェックと歯科医院での定期検診を組み合わせることが大切です。
このコラムでは、「歯周病のセルフチェックのポイント」を解説します。

 

 田名網 宏樹 院長
田名網 宏樹 院長

田名網 宏樹 院長

日本大学松戸歯学部 卒業
日本大学再生歯科治療学講座 入局
首都圏の歯科医院勤務後、某歯科医院理事副院長 就任
柏東口駅前歯科 ジャパンデンタルクリニック 開院
日本大学歯科治療管理学講座 在籍
医療法人社団 秀和誠宏会 設立


医院名:ジャパンデンタルクリニック
所在地: 〒277-0005千葉県柏市柏1丁目7−1 DayOneタワー 203
柏二番街商店街中、ライオンズマンションの2F

 

歯周病はさまざまなサインから気づくことがある


歯周病は、細菌によって歯ぐきに炎症が起こる病気です。
歯ぐきの腫れや出血などの症状がみられることもありますが、歯周病のサインはそれだけとは限りません。
歯ぐき以外にもさまざまな変化が現れる場合があるため、日々の生活の中でお口の状態を確認することが大切です。

 

歯ぐきの腫れや出血は歯周病の代表的な初期症状

歯周病のおもな原因は、磨き残した歯垢(プラーク)の中に潜む細菌が起こす炎症です。
歯と歯ぐきの間のみぞである「歯周ポケット」にたまった歯垢の中で、細菌が増殖することによって、歯ぐきに炎症が生じることがあります。
歯ぐきに炎症が起こると、「歯ぐきが赤く腫れる」「歯磨きの際に出血する」といった症状がみられる場合があります。

 

ただし、歯ぐきの腫れや出血がないからといって、歯周病の心配がないとはいえません。
歯ぐきの見た目だけでは判断しにくいこともあるため、歯ぐき以外の変化にも注目することが大切です。

 

朝のお口の状態や口臭も歯周病のサインになる

「朝起きたときにお口の中がネバつく」「家族から口臭を指摘される」といった変化も、歯周病に関連している場合があります。
歯周病が進むことで深くなった歯周ポケット(歯と歯ぐきの間のみぞ)の奥は、細菌が増殖しやすい環境です。
一部の歯周病菌は、口臭のおもな原因となるメチルメルカプタンというガスを産生します。

 

口臭は病気によるものだけではなく、生理的な口臭、食事による口臭などもあり、歯周病だけが原因とは限りません。
一方で、口臭検査を実施したうち約3分の1の方が、歯周病が原因の口臭であったという調査結果もあります。


参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「口臭の原因・実態」>

 

口臭の変化には、ご自分では気づきにくいこともあるでしょう。
当院では、口臭測定器による検査にも対応しており、お口のにおいを客観的な数値で確認することが可能です。
「口臭の検査を受けて、歯周病の有無も確認したい」という方は、まずは一度ご相談ください。

 

自覚症状が少ないまま歯周病が進行することもある

歯周病は、初期の段階では痛みなどの自覚症状が出にくいことがあります。
そのため、「痛みもないし、受診しなくてもよいだろう」と考えているうちに、歯周病が進行してしまうケースもめずらしくありません。

 

歯周病の目安となる「4mm以上の歯周ポケット」を持つ人の割合は、30~34歳で27%程度、60~64歳で59%程度です。
歯周ポケットの深さは自分で測れないため、自覚症状がなかったとしても、定期的な歯科検診で歯周ポケットの検査を受けることが大切です。


参照:厚生労働省|令和6年歯科疾患実態調査結果の概要-p22>

 

 

歯周病を見逃さない!セルフチェックのポイント

ここでは、歯周病の早期発見に役立つ、セルフチェックのポイントを解説します。

 

歯ぐきのチェック


歯周病のセルフチェックでは、まず歯ぐきの状態を確認します。
健康な歯ぐきは、うすいピンク色で引き締まった見た目をしていることが多く、歯磨きなどの刺激で出血しにくい傾向があります。

 

歯ぐきのチェックポイントは、次のとおりです。

✔歯ぐきが赤く腫れていないか
✔歯と歯の間の歯ぐきがやせていないか
✔歯磨きの際に出血しないか
✔歯ぐきを押すと膿のようなものが出ないか

 

歯並び・歯の生え方のチェックポイント


歯周病が進行すると、歯ぐきや歯を支える顎の骨に炎症が広がり、歯並びや歯の生え方に変化がみられることがあります。
次のチェックポイントに当てはまるものがある場合は、歯周病のサインの可能性があるため注意が必要です。

✔歯並びが変わっていないか
✔歯ぐきが下がり、歯が長く見えないか
✔歯と歯のすき間は広がっていないか
✔歯が浮いたように感じることはないか
✔歯と歯の間に食べものがはさまりやすくないか

 

噛み心地のチェックポイント


歯周病が進行した人は、そうでない人にくらべて「噛む力」が低下するとされています。
たとえば、「硬いものを噛みにくい」「噛むと歯が浮くように感じる」といった感覚は、歯周病が悪化しているサインかもしれません。


参考:国立循環器病研究センター|都市部地域住民における歯周病の悪化と咀嚼能力との関係について>

 

痛みなどの症状が出ていなかったとしても、次のような症状がある場合は、早めの受診も検討しましょう。

✔硬いものを噛んだ際に違和感がないか
✔噛むと歯が浮くように感じないか
✔噛む力が落ちていないか
✔歯がぐらつくような感覚はないか

 

お口のにおいなどのチェックポイント


口臭やお口の中のネバつきも、歯周病の早期発見に役立つチェックポイントです。
歯周病が進むと、歯周ポケット内に歯垢がたまりやすくなり、細菌の活動によってにおいの原因物質が発生しやすくなります。
特に、起床時のお口の中のネバつきや、歯磨き後も残るにおいが気になる場合は、歯ぐきの状態とあわせて確認しましょう。

 

次のような変化は、歯周病を疑うきっかけになります。

✔朝起きたときにお口の中がネバつかないか
✔口臭を指摘されることがないか
✔歯磨き後の口臭が気にならないか

 

ただし、口臭は歯周病以外の原因でも発生することがあります。
自己判断はせず、歯科医院の口臭測定器や歯周病検査を受けることで、口臭の原因を確認することが大切です。

 

 

歯周病が進行するとどうなる?


歯周病による炎症は、歯ぐきだけに影響するわけではありません。
歯周病が進行すると、歯を支える顎の骨や全身の健康にも影響が及ぶことがあります。

 

歯を支える骨が溶けることがある

歯は歯ぐきだけで支えられているわけではなく、「歯槽骨(しそうこつ)」と呼ばれる顎の骨によっても支えられています。
歯周病が進行すると、炎症が歯ぐきだけでなく、歯槽骨にまで及ぶことがあるのです。
歯周病菌によって歯槽骨は少しずつ溶けてしまうため、歯がぐらつくような症状があらわれることがあります。

 

重度の歯周病は抜歯の原因になる

歯周病がかなり進行してしまうと、歯を支える骨が大きく失われ、歯を残すことが難しくなるケースもあります。
実際に、歯が失われる原因でもっとも多いのが歯周病であり、抜歯全体の4割近くを占めるとされています。


参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「歯の喪失の原因」>

 

歯周病で歯を失わないためにも、日ごろから丁寧なセルフケアを心がけ、歯ぐきの変化などに早めに気づくことが大切です。

 

歯周病は全身の健康にも影響する

歯周病は、お口の中だけで完結する病気ではなく、ときに全身の健康に影響を及ぼすことがあります。
歯ぐきに炎症が続くと、歯周病菌が作り出す毒性物質などが血流を通じて全身に運ばれることがあり、さまざまな病気のリスクを上げる可能性があるのです。

 

特に、糖尿病や誤嚥(ごえん)性肺炎、心筋梗塞などの病気は、歯周病と深い関係があるという報告もあります。
歯周病を予防、管理することは、全身の健康管理にもつながるといえるでしょう。

 

 

歯周病から歯を守るためのセルフケアと歯科検診


歯周病の予防では、毎日のセルフケアに加えて、定期的な歯科検診で歯ぐきの健康を維持することが重要です。

 

毎日の歯磨きと歯間ケアで清潔なお口を保つ

歯周病予防の基本は、毎日のセルフケアでお口の中の歯垢を取り除くことです。
歯磨きの際は、歯ブラシだけを使うのではなく、デンタルフロスや歯間ブラシを活用し、歯と歯の間に残りやすい汚れも取り除きましょう。

 

セルフケアで意識したいポイントは、次の通りです。

・歯磨きの際は力の入れすぎに注意する
・歯ブラシの毛先は小刻みに動かす
・歯間ブラシやフロスの使用を習慣化する
・歯や歯ぐきの状態を確認する

 

定期的な歯科検診で歯ぐきの状態をチェック

歯周病は、自分では気づかないうちに進行することがあります。
そのため、セルフケアに加えて、定期的な歯科検診を受けることで、歯ぐきの状態をチェックしてもらうことが大切です。
歯科検診では、次のような処置を行います。

・歯や歯ぐきの状態の確認
・歯周ポケットの深さの確認
・歯垢や歯石のクリーニング
・歯磨き指導

 

当院では、お口の状態に応じて「CT・デジタルレントゲン」撮影を行うことで、目には見えない歯周病の影響を確認するケースもあります。
撮影した画像は、説明用タブレットなども活用しながら丁寧に説明しますので、わからないことがあればお気軽にご質問ください。

 

 

歯周病を予防して健康な歯を保ちましょう


歯周病は、歯ぐきの腫れや出血だけでなく、口臭や噛み心地の変化など、さまざまな変化があらわれることがあります。
一方で、自覚症状が少ないまま進行することもあるため、セルフチェックと歯科検診を組み合わせてお口の状態を確認することが重要です。

 

当院の診療室は、半個室となっており、落ち着いた環境で治療を受けていただけます。
最寄り駅から徒歩3分と通いやすく、提携駐車場もあるため、定期検診にも通いやすい歯科医院です。

 


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