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歯が多く残っていると介護状態になりにくいって本当?歯の残存数と健康寿命について

皆様、こんにちは。
柏駅東口から徒歩3分の歯科医院【ジャパンデンタルクリニック】です。
 
人生100年時代となり、できるだけ長く健康で過ごすために必要なことの一つがお口のケアです。
2019年における日本の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳です。
それに対して、健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳と、それぞれ約9年、約12年の差があります。


(参考:厚生労働省eヘルスネット「平均寿命と健康寿命」より) >

 
健康寿命とは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる期間です。
平均寿命と健康寿命の差は日常生活に制限のある「不健康な期間」といえますので、この差をできるだけ短くできるように、今からしっかりと準備しておくことが大切ですね。
東北大学大学院歯学研究科が、歯の本数と寿命・健康寿命・要介護でいる期間の関連を調べたところ、「自分の歯が多く保たれている方は健康寿命が長く、要介護日数が短い」ことがわかりました。
 



 田名網 宏樹 院長
田名網 宏樹 院長

田名網 宏樹 院長

日本大学松戸歯学部 卒業
日本大学再生歯科治療学講座 入局
首都圏の歯科医院勤務後、某歯科医院理事副院長 就任
柏東口駅前歯科 ジャパンデンタルクリニック 開院
日本大学歯科治療管理学講座 在籍
医療法人社団 秀和誠宏会 設立


医院名:ジャパンデンタルクリニック
所在地: 〒277-0005千葉県柏市柏1丁目7−1 DayOneタワー 203
柏二番街商店街中、ライオンズマンションの2F




 
 

歯の残存数と健康寿命との関係について

東北大学大学院歯学研究科の発表によると、全国24自治体の要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者の健康状態を3年間追跡した結果、歯が多いと寿命が長いだけではなく健康寿命も長くなり、さらに要介護でいる期間が短いということが明らかになりました。
その差は 85 歳以上でもっとも大きく、歯が20本以上ある人は0本の人にくらべて健康寿命が男性で92日、女性で70日長く、寿命は男性で57日、女性で15日長く、要介護でいる期間が男性で35日、女性で55日短いことがわかりました。


(参考:東北大学大学院歯学研究科Press Release「自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い」より) >

 
つまり、健康な状態で自立した生活を長く維持するためには、歯を健康な状態で残すことが大切なのです。
 

全身の健康はお口から


歯や口には「食べる」「話す」「表情をつくる」「呼吸をする」などさまざまな役割があります。
お口が健康であるからこそ、

・しっかり噛んで食べる
・運動する
・社会とかかわる

ことができるのです。
 
お口の健康状態が悪化して歯を失うと、お口の機能は低下し、

・話しにくい
・飲み込みにくい
・むせる
・こぼす

といったことが起こります。
 
そのままにしていると、

・食べるものに偏りが出る
・栄養バランスが悪くなる
・人と話すことが減る
・体力が低下する

こととなり、社会生活にも影響がでるでしょう。
 
年齢を重ねるとともに、歯を失う方は増加傾向にあり、残っている歯の本数も少なくなります。
2022年の歯科疾患実態調査によると、70〜74歳の1人平均現在歯数は21本、75〜79歳では18.1本、80〜84歳では15.6本、85歳以上では14本でした。
20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができるといわれていますので、75歳以上の多くの方が、なんらかのお悩みや不満を抱えていると考えられます。


(参考:厚生労働省「令和4年度歯科疾患実態調査結果の概要」p20表17より) >

 
 

歯を失う原因


歯を失う原因の1位と2位は、歯周病とむし歯です。


(参考:厚生労働省eヘルスネット「歯の喪失の原因」より) >

 
「年を取ったら歯は抜けるもの」「1本くらい抜けても大丈夫」「抜けたら入れ歯をすればいい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
 
けれども、どんなに優れた治療でも、天然の歯にはかないません。
ご自身の歯をできるだけ長く残すことで、健康的な生活を送ることができます。ない
歯周病もむし歯も、発症してすぐに歯が抜けるわけではありません。
できるだけ早く発見して、適切な処置を行うことで、歯を残せる可能性が高まります。
 

歯を残すためにできること

歯を1本でも多く残すために今すぐできることがあります。
 

規則正しい生活をする

むし歯と歯周病は生活習慣病です。
栄養バランスの取れた食事や適度な運動を心がけ、毎日十分な睡眠をとるようにしましょう。
歯磨きは、「食べたら磨く」が基本です。
外出先などで、歯磨きする時間がないときは、うがいだけでもしないよりは効果があります。
 
就寝中は唾液の分泌が減り、むし歯になるリスクが高まりますので、丁寧に時間をかけて磨くようにしてください。
歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを併用して、歯磨きの精度を高めましょう。
 

歯科検診にいく

むし歯や歯周病は初期の段階では、自覚症状がほとんどありません。
そのため気付かないうちに進行し、症状があらわれるころには、かなり進行しているケースが多くみられます。
定期検診に通って、プロの目でチェックを受けていれば、初期の症状も見逃すことなく、早期発見・早期治療が可能です。
 
また、お一人お一人に合わせたブラッシング指導も行っています。
どんなに毎日歯磨きをがんばっても、磨き残しはあるものです。
歯科のクリーニングでは、歯磨きでは落とせない汚れを徹底的に除去し、むし歯や歯周病になるリスクを抑えます。
デンタルケア製品の選び方や使い方もアドバイスしますので、毎日のセルフケアに取り入れてください。
 

歯並びやかみ合わせを整える

歯並びが整っていないと、お口のお手入れが十分にできない可能性があります。
歯の重なっている部分やすき間に食べカスがたまり、歯垢(プラーク)となってこびりつくことで、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
口臭の原因になることも。
 
また、かみ合わせにも注意が必要です。
かみ合わせがあっていないと、特定の場所に負担がかかり、歯の破折につながる恐れがあります。
歯を健康な状態で維持するためには、歯並びやかみ合わせも重要です。
ご自身で判断することは難しいと思いますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
 
 

歯を失ったらできるだけ早く補いましょう


できるだけ歯を失わないようにと、日々のケアに励んでいても、歯を失ってしまうことはあります。
 
歯を失うと、栄養素の摂取量や食品の選択に影響を与え、栄養状態の悪化、さらには全身の衰え(フレイル)を招く要因となることがわかっています。
義歯で補うことで咀嚼(そしゃく)機能は維持することが可能です。
 
一方で、「義歯を持っているが使っていない・持っていない」方は要介護などの発生との関連が認められています。
現在歯数20本未満のシニア世代で、義歯を使用していない場合、フレイルの頻度が増加するという報告もあることから、義歯の使用状況が全身の衰えに関連するという結果と一致しています。


(参考:J-STAGE‐口腔衛生学会雑誌72巻〈2022〉2号「後期高齢者の口腔状態と要介護状態または死亡発生との関連性」p112結論 より) >

 
歯を失うことはショックなことですよね。
「1本くらいなら大丈夫」「入れ歯はいれたくない」という方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、失った歯をそのままにしていると、咀嚼力が低下し、生活の質が低下する恐れがあります。
残っている歯にも悪い影響が出る恐れがありますので、できるだけ早く適切な方法で補いましょう。
 
 

歯を失ったままにしているとどうなる?

歯を失ったままにしていると次のようなことが起こる可能性があります。
 

かみ合わせが悪くなる

歯は互いに支えあって自立しています。
たった1本でも歯を失ってすき間ができると、周りの歯が空いたスペースに向かって徐々に移動します。
結果としてかみ合わせがずれて、お口だけでなく全身にもさまざまなトラブルを引き起こす可能性があるのです。
 

さらに歯を失うリスクが高まる

かみ合わせがずれると、歯と歯の間にすき間ができて汚れが溜まりやすくなることで、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
また、歯の数が減ることで残った歯にかかる力が大きくなります。
残っている歯にかかる負荷が大きくなることで、健康だった歯まで失うリスクが高くなってしまうのです。
 

身体のゆがみを引き起こす

かみ合わせの乱れは身体のゆがみにつながります。
身体のバランスも崩れることで、頭痛や肩こり、腰痛が引き起こされる可能性があります。
転倒の原因となる可能性もありますので、注意が必要です。
 

フェイスラインがたるむ

歯を失ったままにしていると、噛む刺激を受けなくなった顎の骨がやせていきます。
それに伴い、顔の筋肉も衰えてお顔全体の印象が変わってしまうこともあります。
 

全身の健康を損なうことがある

歯を失ってしっかり噛めない状態が続くと、胃や腸に負担がかかりやすくなります
咀嚼による脳への刺激が減少することから、認知症のリスクが高まるともいわれています。
 
 

ジャパンデンタルクリニックと一緒に予防ケアを始めましょう


仕事や育児、家事で忙しい毎日の中で、歯医者へ行く時間がないという方もいらっしゃるでしょう。
けれども、忙しい方こそ、定期検診に来ていただきたいと考えています。
むし歯や歯周病は進行すると自然に治ることはなく、発見が遅くなるほど治療にかかる時間も費用も必要となるのです。
当院では、お口の状態にもよりますが、3〜6ヶ月に1度のペースで定期検診をご案内しています。
お一人お一人に合わせた予防ケアで、大切な歯を残して、健康な日々を過ごしましょう。
 
「柏駅」東口より徒歩3分の【ジャパンデンタルクリニック】は、JR常磐線・東武野田線「柏駅」東口より徒歩3分と、電車でのアクセスがよい歯科医院です。
休診日は設けずに、日曜は13時・土曜は18時・平日は夜20時まで診療しています(2024年1月現在)。
祝日も通常通り診療していますので、お仕事帰りや休日など、ライフスタイルに合わせて通院時間をお選びください。


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